Replies : 2 Last Post : October 01, 2018 (Mon) 09:18:35
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KKR法での置換した系の適用範囲について
Posted on : October 01, 2018 (Mon) 09:04:36
by Manabu Inukai
阪大のCMDでは大変お世話になりました。
名工大の犬飼です。
先日、実験系の教員の方々とKKR法について相談する機会がありました。その折に、KKR法での置換した系の計算(CPA)やそれを利用した電気伝導率の計算などは、「希薄な系」でしか適用できないのではないか? と質問されました。
赤井先生方が執筆されております書籍などでは、CPAを説明する式からは「希薄な系」だけでなくても成立しているように見えます。
論文では占有率が0.5の系での計算が報告されていたり、実習でも様々な占有率の値で計算しております。
もし、希薄な系以外でもCPAは適用可能で、理論的にも問題ないのでしたら、このような誤解は無くしたいと思っております。
CMDで著名な先生方に直接ご相談できず心苦しいのですが、この点についてご回答など頂けましたら幸いです。
よろしくお願い致します。
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[Re:02] KKR法での置換した系の適用範囲について
Posted on : October 02, 2018 (Tue) 09:35:07
by Manabu Inukai
名工大の犬飼です。
直ぐに返信いただき、ありがとうございます。
CPAはいかなる濃度においても可能なのですね。
正しく情報が多くの方に伝わるように努力していきたいと思います。
お礼にて、失礼いたします。
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[Re:01] KKR法での置換した系の適用範囲について
Posted on : October 01, 2018 (Mon) 09:18:35
by Administrator
犬飼様
希薄極限に限らず用いることができます.
KKR-CPA(あるいは一般的にCPA法)は有限濃度(希薄極限を含む)の不規則系を扱うために開発された手法であり,希薄系のみならずいかなる濃度においてもsingle site近似のもとで配置平均に対する最良近似となっています(最良というのは変分的な意味で最良ということです).希薄極限の場合ではCPAを用いる必要はなくKKRの不純物問題として扱うことができます.
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