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Re^6:Error (supercell3*3*3 Calculation, in Japanese)

Posted on : December 30, 2004 (Thu) 16:12:55

by takafumi ihara

京都大学原子炉実験所の井原です。
今まで、所属を書くのを忘れていました。すいません。

> 上記のものとちょっと違う話ですが、大きな系に対し構造最適化まで含めた
>計算では、最初少ないk点数で計算して、バンドなどを描く段階でk点数を増
>やすということが行われたりします(←この場合、k点数を増やすことで結果
>に大きな差が出ないことが前提)。おそらくmsexの数を変えて、結果に差が
>出る場合、それが求めるべき精度と比べて十分に小さいかどうかによるのかと
>思われます。
k点数は一定ですが、「最初少ないmsex(1)で計算して、バンドなどを描く段階でmsex(2)を増やす」方法と「最初からmsex(2)で計算し、msex(2)でバンドを描く」方法を、Fe2個を含むbccユニットセルで計算し、両者から得られたdosプロットを比較しましたが、各エネルギープロット点におけるdosの誤差は10E-4オーダーレベルのものでした。というわけで、これが大きい系にも適用できるとして、普段の計算でもdosをプロットして正しく計算が行われているか確認することを気にとめつつも、通常はmsexを小さくして計算してよいのだと考えています。
この事実が、そもそも当たり前のことなのか小生まだまだ薄学なのでよくわかりませんが、とりあえず報告しておきます。

> 上記エラーに関しては何とも言えないのですが、ここで使われている
>システムのCPUは32ビットのものでしょうか?。64ビットとそれに対応した
>コンパイラ(と大量のメモリー)を使うとうまくいく可能性があるかもしれません。
たぶん32ビットだと思います。付属の書類に何ビットか書いていないので、なんとも言えませんが。
私自身の見落としだったのかもしれませんが、akaikkrのファイル置き場にmpi対応のプログラムも置いてあるようですね。(大々的に宣伝されていないのか、今まで見落としていたのですが。)
いままでのパッケージでは1CPUでの計算実行しかできなかったのですが、こちらのMPIプログラムで並列計算を行えば、何とかsupercell4*4*4の計算もできるかな、と思い現在テスト中です。

以上、簡単ですが報告させていただきます。
井原隆文
京都大学原子炉実験所