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Replies : 2 Last Post : January 10, 2009 (Sat) 18:32:04

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calculation about ferromagnetism and antiferromagnetism

Posted on : January 08, 2009 (Thu) 17:29:48

by Teppei Muramatsu

赤井先生、小谷先生

横浜国立大学大学院修士2年 村松と申します。
突然の書き込み失礼いたします。

私は、Cu母相中にナノサイズのFe粒子を析出させ、TEMやローレンツEMを用いてFe粒子の組織と磁性の関係を実験的に研究しています。バルクではFeはbcc構造を持ちますが、Cuはfcc構造を持っているため、クラスタリング初期段階では、Feはfcc構造を持ち、粒子成長の段階でbcc構造に構造変態すると考えております。fccとbccの間には、Bainの関係と呼ばれる構造上の関係が有り、c軸が収縮するとbct(fctと書かれている文献もある)からbccに移行することになります。現段階の推測としてこのようなモデルを考えています。

AkaiKKRを使用し、Bainの関係によってFeがfccからbccに変化していく際のエネルギーを歪量を変えて計算できないかと考えています。Feは強磁性と反強磁性を取る可能性がありますが、計算の際にインプットファイルのmagtypをmagにして計算を行えば、計算結果から、強磁性または反強磁性であるかということはわかるのでしょうか?AkaiKKRを用いることが原理的に可能である場合、上記のことを意図した計算として留意すべき点(原理的、技術的)をご教示頂ければ幸甚に存じます。どうか宜しくお願いいたします。

 
 

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Re:calculation about ferromagnetism and antiferromagnetism(in Japanese)

Posted on : January 09, 2009 (Fri) 00:02:43

by Kazuaki Kobayashi

>赤井先生、小谷先生
>
>横浜国立大学大学院修士2年 村松と申します。
>突然の書き込み失礼いたします。
>
>私は、Cu母相中にナノサイズのFe粒子を析出させ、TEMやローレンツEMを用いてFe粒子の組織と磁性の関係を
実験的に研究しています。バルクではFeはbcc構造を持ちますが、Cuはfcc構造を持っているため、クラスタ
リング初期段階では、Feはfcc構造を持ち、粒子成長の段階でbcc構造に構造変態すると考えております。
fccとbccの間には、Bainの関係と呼ばれる構造上の関係が有り、c軸が収縮するとbct(fctと書かれている文
献もある)からbccに移行することになります。現段階の推測としてこのようなモデルを考えています。
>
>AkaiKKRを使用し、Bainの関係によってFeがfccからbccに変化していく際のエネルギーを歪量を変えて計算で
きないかと考えています。Feは強磁性と反強磁性を取る可能性がありますが、計算の際にインプットファイル
のmagtypをmagにして計算を行えば、計算結果から、強磁性または反強磁性であるかということはわかるのでし
ょうか?AkaiKKRを用いることが原理的に可能である場合、上記のことを意図した計算として留意すべき点(原
理的、技術的)をご教示頂ければ幸甚に存じます。どうか宜しくお願いいたします。

 自分は物質・材料研究機構に所属する小林という者です。僭越ながら、上記の内容を見るに、
ここでお尋ねになるより、指導教官の先生と相談の上で、赤井先生に直接(電子メイルか手紙で)
ご相談した方が良いように思います。

 既にご存知と思われますが、

http://sham.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~kkr/DOC/readmecpa2002v005.txt

 の14)で磁性の絡む設定に関しての説明が若干あります。ただ、磁性の絡む問題は
磁性無しの場合より、いろいろと難しいのでこれだけでは実際の計算で立ち往生してしまうでしょう。

 修士2年ということは、修論絡みの話でしょうか?。そうだとするとあと1,2ヶ月の
差し迫った話となるので、尚更直接問い合わせた方がよいでしょう。時間的問題がなければ、
3月に行われるCMDワークショップに参加する手もあります(現在応募可能)。

 的外れな応答であった場合はご容赦ください。

 筆者のメイルアドレスに関しては、"-@-" → "@"として下さい。

 

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Re^2:calculation about ferromagnetism and antiferromagnetism(in Japanese)

Posted on : January 10, 2009 (Sat) 18:32:04

by Teppei Muramatsu

小林様

横浜国立大学の村松です。
早速のお返事ありがとうございます。
小林様のおっしゃる通り、修士論文でも取り上げることが出来たらよりいいと考えております。
確かに磁性が絡むとかなり複雑になるように感じております。指導教官と相談し今後の指針を検討してみます。
このような質問にお返事いただき誠にありがとうございました。


> 自分は物質・材料研究機構に所属する小林という者です。僭越ながら、上記の内容を見るに、
>ここでお尋ねになるより、指導教官の先生と相談の上で、赤井先生に直接(電子メイルか手紙で)
>ご相談した方が良いように思います。
>
> 既にご存知と思われますが、
>
>http://sham.phys.sci.osaka-u.ac.jp/?kkr/DOC/readmecpa2002v005.txt
>
> の14)で磁性の絡む設定に関しての説明が若干あります。ただ、磁性の絡む問題は
>磁性無しの場合より、いろいろと難しいのでこれだけでは実際の計算で立ち往生してしまうでしょう。
>
> 修士2年ということは、修論絡みの話でしょうか?。そうだとするとあと1,2ヶ月の
>差し迫った話となるので、尚更直接問い合わせた方がよいでしょう。時間的問題がなければ、
>3月に行われるCMDワークショップに参加する手もあります(現在応募可能)。
>
> 的外れな応答であった場合はご容赦ください。
>
> 筆者のメイルアドレスに関しては、"-@-" → "@"として下さい。