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Re:KKR algorithm (in Japanese)

Posted on : January 20, 2005 (Thu) 19:04:06

by Kobayashi Kazuaki

>京都大学原子炉実験所の井原です.
>http://sham.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~kkr/DOC/cmdtxt1.pdfでKKRの解法について勉強していたのですが,わからない点があるので質問させてください.
>上記ファイルの6ページにある収束計算の簡単な流れに
>
>1.v_effを仮定.
>2.Green関数法によりn(r)を求める.
>3.n(r)に対してPoisson方程式を解き,Hartreeポテンシャルを求める.
>4.v_xcをLDAによって求め,全ポテンシャルv_effを計算する.
>5.新しいv_effを古いv_effと比べてv_effを更新する.
>
>とありますが,1で仮定したv_effを5で更新するまでにどこで使用するのでしょうか? 7ページ以降の解説を読んでみてもどうにもわかりませんでした.
>いくつか参考文献にも目を通してみたのですが,どうにも理解できませんでした.初歩的な質問で申し訳ありませんが,よろしくお願いします.
>
>井原隆文

 物質・材料研究機構の小林です。

 上記にあるpdfファイルを読まずに一般論としての話ですが、
V_effを使用するのは、2のところと思われます。

 外場としてのポテンシャルをV_extとすると、おそらく、

V_eff = V_ext + V_H + V_xc

 と思われます。エバルト項などはここでは考えないことにします。

 で、このV_effを使って、波動関数を求めて、そのノルムから
電荷密度nを求めます(上記手順の2のところ)。ここで、KKR法
でもV_extは、マフィンティンポテンシャルのことだと思います。

 以上、何かのお役に立てれば幸いです。

(--@--は変なメイル対策)