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Re^5:On the TiC and BaTiO3 calculation ( in japanese)
Posted on : April 27, 2005 (Wed) 12:45:55
by Kobayashi Kazuaki
物質・材料研究機構の小林です。
>はい。「きれいな」DOSでなければk点の数が少なくても大丈夫かと
>思っていたのですが、なぜだかPbTiO3,BaTiO3がフェルミエネルギーに
>ウェイトをもってしまっています。(すくなくとも、k点が非常に
>すくない場合)
このウェイトは、無視できないほど大きいということでしょうか?。
で、状態密度でギャップがあると思われる部分が、ゼロでない状態
で埋められているのでしょうか?。
>すみません。AKAI-KKRでバンド構造はみることはできましたでしょうか?
>もちろん、KKRでバンド構造は計算できますが、現状のAKAI-KKRでは
>バンド構造の図示とか計算とかはできなかったきがするのですが。
>(かんちがいならすみません。)
>それと、KKRのような手法でもEで線形化したり、擬ポテンシャル
>を利用しない計算でもゴーストは発生するものなのでしょうか?
申し訳ないです。筆者は当該コードを使用していないので、一般的
な考えとして書きました。KKRでゴーストが生じ得るかは、正直筆者
も自身はありません。ただ、ギャップが空くべき系で、金属となって
しまうとしたら、フェルミレベル下に何らかの変なバンドがあるかも
しれないと考えるのは、可能性の一つとして有り得るだろうと思います。
で、これは状態密度から判断するのは困難で、バンド構造を見ないこと
には判定のしようがないことになります。
>4面体法をつかっているかどうかはわからないのですが、(つかって
>いないように見えるのですが)ブローデニングに対応するのが
>この場合Green関数の虚数部だと思うのですがedeltというパラメータ
>として一応0.0001と値を小さくなるまで収束させております。
ギャップ中に状態が染み出している可能性は低そうですね。
(入力データに関して)
151番の書き込みの、PbTiO3の入力データを見たのですが、Tiに関して、
Ti 1 0. 0.000 3 22 1.00
と、l_maxが3となってますが、これを2(d波まで)とした計算は
行っておられるでしょうか?。PbZrO3では正しいと思われる結果が
出ていることから、違いはTiの部分と思われます。Tiは3d遷移金属
なので、あまり根拠はないですが、l = 4(f波)までとらなくても
大丈夫なようにも思えます。他の人の過去の書き込みにある入力例
(FeやNi,Coなど)は、l_maxは2となってます。
後、的外れかもしれませんが、
# type components rtin field l_max Z concentration----------#
Pb 1 0. 0.000 3 82 1.00
O 1 0. 0.000 2 8 1.00 ← Pb, O, Tiの順(小林書き込み)
Ti 1 0. 0.000 3 22 1.00
# number of atoms------------------------------------------------#
5
#- position ---------------------------------------------- type -#
0.000000000000a 0.000000000000b 0.000000000000c Pb
0.500000000000a 0.500000000000b 0.500000000000c Ti
0.000000000000a 0.500000000000b 0.500000000000c O ← Pb, Ti, Oの順(小林書き込み)
0.500000000000a 0.000000000000b 0.500000000000c O
0.500000000000a 0.500000000000b 0.000000000000c O
上記で、原子の種類の順番(上側と下側で整合していない)とかは計算に影響ないのでしょうか?。
以上、的外れかもしれませんが、何かのお役に立てば幸いです。
(--@--は変なメイル対策)