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Re^10:On the TiC and BaTiO3 calculation ( in japanese)
Posted on : April 29, 2005 (Fri) 07:56:07
by Yukihiro Okuno
小林さん。
富士フィルム 奥野です。
ようやくまともなDOSがでました。いろいろ教えて下さりありがとうございました。
k点を充分にとってかつ、Pbなので相対論的な計算をしなければならなかった
ようです。(最初はk点すくなく、sra modeで計算していました。これでもだめです。)
とりあえずうまくいった入力ファイルを添附しておきます。
#----------------------- input data ----------------------------#
# go/ngo/dos/dsp/spc file name
go data/PbTiO3
#- primitive vector --------------------------------------#
# this aux option is only effective for newest versions of AkaiKKR
aux
1.000000000000 0.000000000000 0.000000000000
0.000000000000 1.000000000000 0.000000000000
0.000000000000 0.000000000000 1.000000000000
7.370000000000
#- edelt ewidth nrl/sra mjw/vbh/vwn mag/nmag/-mag/rvrs/kick ------#
0.002 1.0 sra vwn nmag
#- init/1st/2nd quit/update 0/1/2/../t/l/m/h/u iteration pmix -#
2nd update 12 100 0.008
#- number of type -----------------------------------------------#
3
# type components rtin field l_max Z concentration----------#
Pb 1 0. 0.000 3 82 1.00
Ti 1 0. 0.000 2 22 1.00
O 1 0. 0.000 2 8 1.00
# number of atoms------------------------------------------------#
5
#- position ---------------------------------------------- type -#
0.000000000000a 0.000000000000b 0.000000000000c Pb
0.500000000000a 0.500000000000b 0.500000000000c Ti
0.000000000000a 0.500000000000b 0.500000000000c O
0.500000000000a 0.000000000000b 0.500000000000c O
0.500000000000a 0.500000000000b 0.000000000000c O
> 物質・材料研究機構の小林です。
>
>>とりあえず、計算結果がでたのですが状況はかなり改善されたのですが
>>(フェルミエネルギー のところでピークをもつような状態からギャップらしき
>>ものができつつあるようです。)、やはりギャップとして存在すべきところに
>>状態が(数値誤差や、edelta では解決できない分)のこり、小さなピークらしい
>>ものも残ってしまっている状態です。
>
> この小さなピークが、どの程度のものなのかは、実際の状態密度を見ないと
>何とも言えないのですが、鋭く高いピークだったら、平坦的なバンドがギャップ
>中に存在することが考えられ、それはゴースト的な非物理的なバンドと言えます。
>ただ、小さなピークだとするとちょっと違うものと思われます。
>
>>どうも、最初にedelt=0.005とやや大きな値から出発して計算をおこない、その
>>結果をさらに初期値としてより小さなedeltのセルフコンシステント計算くり返す
>>ということをしているのですが、最初の段階(edelt=0.005)などの計算結果が
>>ギャップ中に状態をもってしまい、結局それが尾をひいてしまっているようにも
>>みえます。
>>これは、計算を収束させていく過程も注意していかなければならないという
>>ことなのでしょうか。。
>>
>>どなたか、同様の経験をされた方など御返事もらえれば幸です。
>
> 筆者自身は、PbTiO3の計算経験はないのですが、信頼できるところから聞いた話
>では、1 eV以上のギャップが存在(FLAPW系の計算結果、勿論実験値よりは小さい)
>します。使用したk点数は、20点/BZの48分の1程度です(BZ全体としてはもっと多い)。
> 計算により得られるギャップが非常に狭い場合は、収束に影響があるかもしれま
>せんが、1 eV以上のギャップがあれば、途中結果の影響に結果が引きずられるという
>ことは、よほど変な初期条件が出発点か、途中でおかしなことがない(或いは起こら
>ない)限り、無いように思われます。
>
>>以下が利用した入力ファイル。
>>dos 計算はewidth=1.6とかで確認しています。bzqlty=12でかなりそれっぽい
>>状態密度はでます。(ギャップができませんが。)
>
> それっぽいということは、ギャップがあると思われるところで、谷のような凹み
>となっているが、そこにも小さなピーク状の部分も含め、小さな状態が存在している
>(ゼロにならない)ということでしょうか?。
> やはり、バンド構造で見れば、それが何なのか分かるのですが。入力データで、go
>でなくspcとすると、何かバンド構造に関係するデータ(この場合規則系なので、
>E-kの分散関係?)が出力されるようで、これを描画できればバンド構造が見れると
>思うのですが、、、。
>
> 後、PbTiO3は、入力データから見て、cubicなperovskite構造で、この場合、
>単純立方(sc)と同じ対称性を持つので、scの条件で計算されていますでしょうか?。
> 対称性の設定間違いで、変な計算になることは筆者も経験があります。
>
> おそらく今回の話とは直接関係ないですが、Pbはかなり重い原子なので、
>スカラー相対論での計算を行ってみた方が良いと思います。
>
> 以上、何かのお役に立てば幸いです。
>
>(--@--は変なメイル対策)