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calculation about ferromagnetism and antiferromagnetism

Posted on : January 08, 2009 (Thu) 17:29:48

by Teppei Muramatsu

赤井先生、小谷先生

横浜国立大学大学院修士2年 村松と申します。
突然の書き込み失礼いたします。

私は、Cu母相中にナノサイズのFe粒子を析出させ、TEMやローレンツEMを用いてFe粒子の組織と磁性の関係を実験的に研究しています。バルクではFeはbcc構造を持ちますが、Cuはfcc構造を持っているため、クラスタリング初期段階では、Feはfcc構造を持ち、粒子成長の段階でbcc構造に構造変態すると考えております。fccとbccの間には、Bainの関係と呼ばれる構造上の関係が有り、c軸が収縮するとbct(fctと書かれている文献もある)からbccに移行することになります。現段階の推測としてこのようなモデルを考えています。

AkaiKKRを使用し、Bainの関係によってFeがfccからbccに変化していく際のエネルギーを歪量を変えて計算できないかと考えています。Feは強磁性と反強磁性を取る可能性がありますが、計算の際にインプットファイルのmagtypをmagにして計算を行えば、計算結果から、強磁性または反強磁性であるかということはわかるのでしょうか?AkaiKKRを用いることが原理的に可能である場合、上記のことを意図した計算として留意すべき点(原理的、技術的)をご教示頂ければ幸甚に存じます。どうか宜しくお願いいたします。