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Re^3:KKR is not suitable for non-isotoropy structure? (in Japanese)
Posted on : October 01, 2002 (Tue) 19:50:44
by takao kotani
岡村様,
Li3Nですが,
#---Li3N ---
go data/Li3N
hcp 6.894 1.062 1.0 90.0 90.0 120.0
0.001 1.2 nrl vwn nmag 2nd
update 4 50 0.020
4
N 1 0 0.0 2 7 100
Li_a 1 0 0.0 2 3 100
Li_b 1 0 0.0 2 3 100
Vc 1 0 0.0 1 0 100
6
0.00000000 0.00000000 0.00000000 N
0.00000000 0.00000000 0.50000000c Li_a
0.33333333a 0.66666666b 0.00000000 Li_b
0.66666666a 0.33333333b 0.00000000 Li_b
0.33333333a 0.66666666b 0.50000000c Vc
0.66666666a 0.33333333b 0.50000000c Vc
でいけると思います。およその確認をしましたが、ギャップも1.3eVぐらいですし,
その他の値も,文献値とよくあっているようです.
ポイントがいくつかあります.
1. まずspecx.fのmsizexですが,54ぐらい以上になっているでしょうか?
もし36とかだとトラブルが発生します.dosを書かせてみると非常に1より大きいマイナスの値,
が入ってたりします。
安全をみて足りない場合はストップするはずなんですが実は現状ではそうなっていません
(バグです---いま赤井先生が直してます).
readmecpa2002v005.txtをみて適当な値をセットしてください。
2.ewidthを1.2Ryにとりました.
DOSプロットをしてもらってもわかりますが、Nの2S-coreレベルがフェルミエネルギーから0.85Ry
ぐらいのところにあります。これはある程度,dispersionをもつセミコアレベルです。
これをちゃんと考慮に入れるには,これを十分にカバーする幅のewidthがいります.
1.0ぐらいだと,収束の際行ったり来たりするし,変なことも起こりえるので、
ある程度,大きめにとったほうがいいです。
こういうのがうまく行ってるかどうかは現状では,dosをかかせて(書かせるときには,
場合によればewidthをひろげたりするひつようもある---収束がうまくいかない場合もヒントになります)
チェックする必要があります。
3.empty sphereを入れる必要があります。それでないとこういう場合にMTpotentialは苦しいです。
このばあいなら明らかに,Li_a層に広い空隙がありますから
そこを中心にして,Z=0のVcをいれました.
4. 0.33333333a 0.66666666b 0.00000000 Li_b
などとして,a,b,cなどをつけ,primitive vectorを基本にしてデータを入れました。
このほうが簡単な場合も多いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
でバンドプロットは直接にはできないんですが、spcモードでだいたいはできます.
#---Li3N ---
spc data/Li3N
hcp 6.894 1.062 1.0 90.0 90.0 120.0
0.001 1.2 nrl vwn nmag 2nd
update 4 50 0.020
4
N 1 0 0.0 2 7 100
Li_a 1 0 0.0 2 3 100
Li_b 1 0 0.0 2 3 100
Vc 1 0 0.0 1 0 100
6
0.00000000 0.00000000 0.00000000 N
0.00000000 0.00000000 0.50000000c Li_a
0.33333333a 0.66666666b 0.00000000 Li_b
0.66666666a 0.33333333b 0.00000000 Li_b
0.33333333a 0.66666666b 0.50000000c Vc
0.66666666a 0.33333333b 0.50000000c Vc
0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.5
(最後はかいぎょうしてください.)
とすると,(0,0,0),(0,0,1/2)に対するImG(k omega)が,data/Li3n.spc
に出力されます。で,これのピーク位置がエネルギー固有値です。
もちろん,alloyでない場合(ストイキオメトリックな場合)
はdelta関数的なはずですが、ちょっとわざと幅を持たせて書いています。
で,何もないはずのところにも裾野で和すかに値がのこっています.
(0,0,1/2)では不思議なことになぜか裾野でも47程度の大きい値になっていますが、
この底上げは、赤井先生が単にプロットの都合上そうなるようにしているので、
非常に便宜的なものです(いやらしいので次のバージョンではとりはらってもらいます)
小谷